保安物件:火薬類取扱保安責任者の資格取得講座



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保安物件

火薬類取締法施行規則の第一章は総則です。ここでは、例えば爆薬とは何かとか、火薬とは何かといった定義を、法第二条を補足する形で指定しています。また、火工品の項で述べた爆薬換算数量も、ここで記述されています。これらは一般火薬学で触れましたので、詳しくはそちらを参照してください。

それ以外で重要なこととしては、保安物件という用語が定義されていることです。保安物件には第一種保安物件から第四種保安物件があり、数字が小さいほど重要度が高いとみなされ制約が厳しくなります。

この保安物件は、主に製造・貯蔵に関係してくる事項です。例えば火薬類の製造工場で4トン以上のダイナマイトを同時に保管する場合、その建物の外壁から第一種保安物件までは510メートル以上離れている必要があります。貯蔵に関しても、製造よりは緩いですが、同様の保安距離の規定が設けられています。

その割には、たまに住宅地の真ん中で火薬屋さんが営業していたりするので、首をかしげたくなることがありますが、それはともかくとして消費に関わる項目で保安物件の規制は明文化されていないはずです。しかし大抵の場合、消費許可の申請を行うと消費地付近の保安物件を示さなくてはなりません。

まぁ、安全な消費のためには、運用上やむを得ないことと思います。ですから、消費にだけ従事する火薬類取扱保安責任者であっても、どのようなものが保安物件に該当し、自分の消費地の周辺には何があるのか、といった目を普段から養う必要があります。

例を挙げると、国宝建造物、学校、病院は第一種保安物件です。鉄道や工場は第三種保安物件となります。また国道や高圧電線は第四種保安物件です。


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