現場で気をつけること:火薬類取扱保安責任者の資格取得講座



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現場で気をつけること

さて火薬類譲受・消費許可を受けることができれば、現場での消費作業となります。火薬類取扱保安責任者である以上、火薬類取締法の目的に則って災害の防止と公共の安全の確保に努めなくてはなりません。

現在、消費時における火薬類の事故は非常に少なくなってきています。その少ない事故例の、ほぼ全てが飛石と盗難によるものになっています。

飛石を防止するには色々な点に注意しなくてはなりませんが、ここでは装薬量最小抵抗線について触れてみます。

火薬類には、穿孔長に応じて適正装薬量というものがあります。適性装薬量を見極めるのは大変難しいのですが、適正装薬を守らないと鉄砲飛石の原因となったり、思わぬ範囲まで発破の影響が及んだりしますので注意が必要です。

また発破時に最小抵抗線がどこなのかを見極めることも大事です。平坦な地表面を穿孔して発破する場合は地表面が一番の弱面になることは容易に想像できます。おそらく爆風や爆圧は、ここから吹き出すこととなるでしょう。しかしベンチカットの場合などは慎重にならないと発破孔の孔口よりも鉛直面、すなわち椅子の背もたれの部分が最弱面となる可能性もあります。

特に地盤は不均質なもので、岩盤に亀裂が入っていたり、部分的に土砂化していることも有り得ます。地質の変化に配慮せず画一的な発破を実施していると、防護していない箇所が最小抵抗線となって爆風や爆圧を吹き出し、思わぬ飛石を招くことになりかねません。特に法肩部で深い発破孔を掘って行う際には、意識の中の爆薬の位置と実際の爆薬の位置に相違がないか、慎重に検討しましょう。


盗難を防ぐ方法は、火薬類を保管している場所を無人にしないことに尽きます。勿論、法律でも堅牢な構造物の中に施錠して保管すれば、見張人がいなくてもよいことは認められています。しかし、どんな錠前や警報装置よりも、人間が注意深く見張っていることの方がより防犯効果を期待できます。やむを得ない場合もあるでしょうが、極力、火薬類から目を離さないようにしましょう。


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