装薬量の見積り:火薬類取扱保安責任者の資格取得講座



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装薬量の見積り

ここからは私が火薬類取扱保安責任者として、たまに手掛けたことのある仕事について簡単に触れてみたいと思います。「たまに」なんて言うと、四六時中そういう仕事をやっている保安責任者さんから怒られてしまうかも知れませんが、保安責任者の仕事を漠然とでも理解してもらうために敢えて紹介したいと思います。

最初は装薬量についてです。地盤中に爆薬を装てんし発破すると、発破孔は円錐型の漏斗孔となります。この円錐の半径と高さが等しいときを適正装薬といいます。ハウザーの式では適正装薬時の漏斗孔の体積と装薬量は比例関係にあり、その比例定数を発破係数と呼びます。

この発破係数が、どの程度の値となるのかは難しい所です。火薬類の種類にもよりますし、込め物の状態にも影響されます。何より地盤の地質によって大きく異なります。ですので正しくは現地で実験を行って漏斗孔の大きさと装薬量の関係から決定せざるを得ません。とは言え、現実には実験のために消費許可を申請することも困難ですので文献などの経験値を利用しました。

消費場所は軟岩、とくに土砂に近いような岩盤が露出していました。そこで発破係数は0.5を使用しました。もう少し小さな値でも良かったかもしれません。そして、穿孔長は掘削具の制約から1メートルと限定されていましたので、装薬量は500グラムと見積りました。

発破係数は、硬岩では2.0程度まで大きくすることもあります。最初の発破で装薬量を見積もる際は、地盤の硬軟や地質を十分に見極めて、発破係数を想定するべきだと思います。


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