火工品(2):火薬類取扱保安責任者の資格取得講座



>>火薬取扱者試験の参考書テキストや過去問、問題集、
試験対策本などをお探しの方はこちら


火工品(2)

ここでは爆薬を起爆するのに用いる火工品―雷管・導火線・導爆線について触れてゆきます。

雷管とは少量の起爆薬を爆轟させ、隣接する爆破薬を爆轟に至らしめるために使う火工品です。起爆薬を電気の熱で爆轟させるように作られたものを電気雷管、火炎の熱で爆轟させるものを工業雷管といいます。

火炎の熱といっても、工業雷管に直接火を近づけたのでは作業員が逃げる間がありません。ですから作業員から雷管までの間、燃焼を伝達させるものが必要です。これが導火線です。

導火線は紙や糸に火薬を撚りこんだもので、JIS規格で燃焼が伝わる速度が定められています。しかし導火線が劣化していると伝達速度が変化し(場合によっては速くなります)、とても危険です。使用時には注意が必要です。


よくアニメなどでダイナマイトの先に尻尾のようなものが付いていて、チリチリと火花が散っているシーンが出てきますが、あれは導火線と工業雷管で発破しようとしているのでしょう。実は私は実際には導火線→工業雷管の組み合わせで発破しているのを見たことがありません。周囲の火薬類取扱保安責任者も、みな電気雷管での発破しか経験していないようです。数年前、某トンネルの切羽で発破作業を見学させていただきましたが、そこでも電気雷管を使用していました。

ただし、先日テレビを見ていると迷走電流や静電気による誤爆の危険性を避けるため、最近は「導火管付き雷管」を使用するようになったとコメントしていました。今後は、そのような発破方法も徐々に増えてゆくことでしょう。

一方、導爆線は爆薬を芯薬としたロープ状の火工品で、それ自体が爆轟します。そのため大量の爆薬を同時に発破したい場合など雷管の代わりに使用します。導爆線自体は雷管を用いて爆轟させます。


火薬類取扱保安責任者の資格を取ってみませんか?

火工品(2):関連記事

発破の知識
一般火薬学に関する内容の最後として、発破に関する知識、特にダイナマイトと電気雷管を想定した発破に関...

その他の性能試験
火薬類の性能試験には、これまで述べてきたものの他に爆速試験と安全度試験があります。 爆速試験にはド...

破壊効果(爆薬は破壊王)
爆薬では、爆轟により衝撃波が発生します。この衝撃波により、爆薬に接する物体を著しく変形・破壊する作...

仕事効果(火薬の仕事は砲丸投げ)
火薬類が爆発すると多量のガスが発生し、急激に体積が膨張します。これが仕事効果です。火薬類に関する限...

感度試験(ダメ!いっちゃう)
何にせよ相性ってものが大事ですよね。一人で勝手に気持ちよくなられても迷惑ですし、かといって鈍すぎる...

安定度試験(火薬類の賞味期限)
ここからは性能試験について触れてゆきます。消費だけを行う事業者の火薬類取扱保安責任者にとって、性能...

火工品(4)
ここでは火薬類取扱保安責任者の資格試験に出題される頻度の高い、その他の火工品について触れます。試験...

火工品(3)
ここでは火工品の中でも、特に弾薬に限って触れてみます。 弾薬を扱うのは自衛隊・警察関係者など非常に...

火工品(1)
火薬や爆薬を加工して、特定の目的に使用するようにしたものが、火工品です。 例えば花火は法律では「が...

爆薬(2)
ここでは爆破時によく用いられる爆薬を幾つか取り上げます。 起爆薬と区別するため、特に爆破薬と呼びま...

爆薬(1)
火薬類取締法で具体名を挙げられている爆薬は、火薬に比べて大変数が多いです。一部を挙げてみると、雷こ...

火薬
火薬類取扱保安責任者の資格試験の中で、火薬についての出題は、爆薬や火工品に比較して少ないように思い...

火薬類って何?
今更ながらですが、火薬類取扱保安責任者が取り扱う火薬類って何でしょうか?火薬類と火薬は同じものなの...

一般火薬学とは
火薬類取扱保安責任者の資格取得には、経済産業省指定の全国火薬類保安協会が実施する資格試験に合格しな...