火工品(4):火薬類取扱保安責任者の資格取得講座



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火工品(4)

ここでは火薬類取扱保安責任者の資格試験に出題される頻度の高い、その他の火工品について触れます。試験に出題されるということは、世間的にも需要が高い火工品であるとも言えます。実務上の見地からも、構造や用途を理解しておくべきだと思います。

火薬の爆燃時のガス圧を利用して、コンクリートや鋼板にびょうを打ち込む建設用びょう打ち銃というものがあります。この銃に使用する空包も火工品です。薬きょうの中に発射薬として無煙火薬が充てんされており、上部は紙ぶたで覆われています。薬きょう底部の銃用雷管を銃の撃針で刺突すると発射する仕組みになっています。火工品ですので、存置するときは施錠できる堅固な施設に収納したり、見張り人を配置する必要があります。

岩盤や構造物を破壊するには爆薬を使用しますが、市街地近郊で振動や騒音を極端に抑えたい場合にはコンクリート破砕器を使うことがあります。コンクリート破砕器はプラスチック容器に酸化鉛、過酸化バリウム、臭素鉛、クロム酸鉛などを主とする火薬を詰めたものです。

電気的に点火しますので、静電気の発生しているところや、落雷時は作業を中止しなくてはなりません。爆轟しませんので、衝撃波による破壊効果は期待できませんが、ガス圧でコンクリートや軟岩程度は破砕できるようです。コンクリート破砕器を装てんする際はセメントモルタルや砂などで込め物をします。

建設用びょう打ち銃用空包、コンクリート破砕器は建設工事や土木工事の用途になら、1日に一定量許可なく使用することが認められています。無許可消費数量は、法令の試験で出題されることがあるため覚えておくとよいでしょう。ただし、無許可消費数量以下でも、定められた技術基準に則った消費を行わなくてはならないことは言うまでもありません。


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