仕事効果(火薬の仕事は砲丸投げ):火薬類取扱保安責任者の資格取得講座



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仕事効果(火薬の仕事は砲丸投げ)

火薬類が爆発すると多量のガスが発生し、急激に体積が膨張します。これが仕事効果です。火薬類に関する限り、推進作用や静的効果と同義です。ごくまれに、火薬類(特に火薬)の仕事効果を利用して、岩盤や構造物を破壊することもありますが、本来的には仕事効果は弾丸や砲弾、一部の航空機を飛ばす推力となることを目的としています。

火薬類の仕事効果を判定する試験には弾動振子試験と弾動きゅう砲試験があります。

■弾動振子試験

弾動振子試験では錘りの重量が5トンの振り子ときゅう砲を使用します。試料となる火薬類100グラムと込め物を詰めたきゅう砲を振り子の前面5センチメートルで発砲し、振り子の振れを測定します。

弾動振子試験値はTNTを100ミリメートルとすると、硝酸アンモニウムで79ミリメートル、ダイナマイトで85ミリメートル程度といった値になります。


■弾動きゅう砲試験

一方、弾動きゅう砲試験では重量450キログラムのきゅう砲自体が振り子となります。これに10グラムの試料と重量17キログラムの弾丸を装てんし起爆します。基準薬のTNTでも同じ試験をし、振れ角の比で弾動きゅう砲比を算出します。弾動きゅう砲比は硝酸アンモニウムで88%、ダイナマイトで130%程度の値となります。

火薬類取扱保安責任者の資格試験問題では、仕事効果を測定する性能試験方法として、これら以外に鉛とう試験が出題されることがあります。

しかし、試料が火薬の場合ならともかく爆薬を用いている場合、鉛とう試験が静的効果だけを測定している試験と言ってよいとは、私はどうしても思えません。興味のある人は一度詳しい人に尋ねてみて下さい。


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